年齢を重ねてくると若い頃と違うのは時間の流れ方。
ああそうだ、あれをやろう! と思っても、
若い頃の様にすぐやったりしない。
3か月とか半年とか、じーっと考え続けてからタイミングを待って行ったりする様になる。
若い頃は時間が経つのが遅いので、待っていられないのだけれど、
歳食ってくると時間が経つのが速いせいか、じっと待つ、という事が出来る様になる。
暫くの間、それについて考えてみる、昨日考えた事と今日考えた事では違っていたりする。
それをあれこれ重ね合わせて考え続け、よし、これでいいだろう、と思い、
そしてさらにタイミングを待って実行する、という事をする様になる。
これが良いのか悪いのか、ケースによって違うだろうとは思うけれど、
やろうかな、よしやろう、と拙速に始めて失敗する事は少なくなる様だ。
ただ、若い時には若い時の良さというものも有って、
えいっと始めてしまってやりながら考える事で新しい道が開けたりもする。
逆に良く考えないで始めてしまって大失敗してしまう事も有る。
けれど失敗は成功の元。若い時の失敗は必要な成長要素だ。
若いうちなら失敗しても取り返しがつくが、取り返しがつかない失敗も有る。
それは、やって良い事と悪い事の区別がついていないからだ。
ちゃんと区別できる人は、若いなら突き進むのも良いと思う。
自分は若い頃、随分色々な失敗をした。
それは家庭の事情も有ったとは思う。
中学生の時から一人暮らしの自炊生活で、大人が周りに居なかったから。
なので、随分とんでもない事をしていたけれど、三つ子の魂というのか、
幼少期にお坊ちゃま育ちだったせいか、犯罪の様な悪い事は一切しなかった。
犯罪になる様な事はしなかったけれど、随分滅茶苦茶な事をしたものだった。
その為、社会的な成功、金銭的な成功とは無縁の人生だった。
若い時ってやっぱり考えが狭くて浅いものだ。
若者を見ていると「なんでこんなにバカなんだろう」と思う事が良く有る。
それで、「自分が若かった頃、ここまでバカだっただろうか」と考えて見る。
都合の悪い事は忘れていたりする、という事も有るが、
やっぱりかなりバカだったなあと思う。滅茶苦茶な事をしていた。
人間は20代の男が一番バカなのだそうだ。
女の方が成長が早いので、同じ20代でも男より女のほうが仕事が出来たりする。
まあそれもうらはらで、バカだからこそ出来る事も有る。
だから失敗するけれど、若さの利点、突っ走る、という事もしたほうが良いと思う。
今現在の自分は、まあまあ幸せに暮らせている。
たくさん失敗して、出世もせず、金も得ず、だったけれど、
人生を深くするのはそういう事ではなく、
やっぱり豊富な経験によって培われた人間性によると思う。
なので、若い人は犯罪みたいな事以外はどんどんやってみて欲しいと思う。
日本人の平均寿命は、男性79.64歳 女性86.39歳だそうだ。
さらに健康寿命だと、男性70.42歳、女性73.62歳なのだそうだ。
ただこれは平均であって、個人差が大きい。
80歳台でもピンピンしている人も居れば、50代で亡くなってしまう人も居る。
自分が10代の頃、自分のこの口が言ったセリフを覚えている。
えー? 30歳になんかなったらもう絶対自殺するーーー
とか言っていたのだった。
まあそんなもんだろう。
10代、20代の頃、自分が50歳とか80歳になった時の事など
なかなか想像できないものだけれど、
人生は100年近く有って、人生の後半になっても三つ子の魂100まで、
若い頃と思いはあまり変わらないものだ。
なので、人生の後半にも素晴らしい時間が有るのもちょっと覚えておいたら良いと思う。

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