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令和5年6月25日 ロシアの混乱 北方領土 |
自衛隊と軍隊の違いは何だかご存じだろうか。 自衛隊は外見的には殆ど軍隊なのだけれど、決定的な違いが有る。 それは自衛隊は「軍隊」ではなく「行政組織」であること。 軍隊というものは通常、敵がどう動いて来るか解らないまま対処する訳で、 いわゆる「何でもアリ」な状況に対処しなければならない。 なので、こっちも「何でもアリ」でないと対処しきれるものではない。 勿論国際法などのルールは有るにせよ、すぐに動いて対応できなければ仕事が出来ない。 良く言われる「ネガティブリスト」と「ポジティブリスト」の違いという事だ。 やっても良い事が決められていてそれ以外はやってはいけない、というのが行政組織。 国際法などで禁じられていたり政府の指示に背くような事だけが出来ないネガティブリストなのが軍隊だ。 自衛隊はしても良い事だけが決められていて、それ以外の事はしてはいけない行政組織。 これでは軍事的な行動をする時の大きな足かせになってしまう。 安倍さんがそれを緩和する為に、「武力攻撃事態」「存立危機事態」などを定めて、 どのようにするか大体の事は決めてくれたが、それでもまだかなり不足する部分が有る。 行政組織と軍隊の二番目の大きな違いは「司法の独立」だ、 「軍法会議」は軍隊の司法で、一般とは切り離されている。 分かりやすい例で言うと、敵が攻めて来て、その敵兵を撃った場合、 司法が独立していないと、撃った兵士を殺人罪で訴える事が出来てしまう、ということだ。 もしそういう事態になったら、共産党あたりが自衛隊員を殺人罪で訴えたりしかねない。 これではまともに行動出来ないので軍隊は司法が独立している。 そういうわけで、自衛隊は外見的には軍隊に見えるけれど、 まともに行動出来ない単なる行政組織なのだ。 これを変える為にも憲法改正が必要になる。 さて今、ロシアが混乱している。 断片的な情報が乱れ飛んでいる状態で、詳しい事は解らないけれど、 ロシア国内には確実に反プーチンの勢力が居る様だ。 それがクーデターにまで発展するかどうかは一切解らない。 ただ、ウクライナ相手に苦戦しており、ロシア領内の軍隊をかなりウクライナに集中させている様だ。 経済制裁などによって、ロシアは兵器をまともに生産出来ない状態になっていて、 兵器不足も深刻化している様だ。 さて、ここまで見て来て、「それならば」とピンと来ないといけないと思うのだ。 これは北方領土を奪い返す最大のチャンスではないのだろうか。 自衛隊が北方領土に行って、殆ど戦闘せずに領土を奪還する可能性すら有る。 ここらあたりは詳しい状況が解らないので何とも言えないけれど、 かなりそれに近い状況なのではないだろうか。 例えば今、安倍さんが総理をしてくれていたらすぐにピンと来て、 それについての情報を収集し、戦闘無しで領土奪還が出来るかどうか、 アメリカの協力は得られるかどうか、すぐに検討したのではないだろうか。 岸田さんとその側近はそれについて検討しているのだろうか。 政府なのだから一応はそういう話も出て当然だろうが、それを積極的に決断するかどうか、 それは総理の懐次第だ。 殆ど戦闘をせずに領土を奪い返す事が出来るのか、出来ないのか。 日本政府が真剣に検討している事を祈るのみだ。 一度奪われた領土を奪い返すには戦争する以外に方法が無い、というのが世界の常識だ。 話し合いでは決して戻っては来ない。 このチャンスを生かさなければ一体いつ、領土奪還をするというのだろう。 最後に、ロシアの混乱がプーチン政権崩壊を招き、 ロシア内の各国がそれぞれ独立する様な事態に(なりそうな気配も有る) もしなれば、これもまた大きなチャンスだ。 日露戦争の時の状況と似ているのは、当時もロシア革命が起ころうとしていた時期で、 日本はそれにも助けられた。 日露戦争の結果であるポーツマス条約時に戻すチャンスでも有る。 「北方領土」というのは国後、択捉だけとは限らないのだ。 ポーツマス条約時がそうだった通り、千島列島全部と南樺太まで日本領でも良いはずだ。
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