かわいひでとし日記
令和4年8月13日      戦争を現実的に考える      戦争の教訓と算盤勘定
  

ウクライナ戦争も半年経過してしまった。

一部の報道によると、じわじわとウクライナが押しているとの事だ。

ぜひともクリミア半島を奪還して、全てのロシア軍を追い出して勝利して欲しい。

当初ロシアは、数日でキーウを占領してしまうつもりだった様だが、そうはならなかった。

これは、相手は弱い、と見たからこそ手を出したのであって、相手は手強いと思えば簡単には手を出せないという事だ。

これはこの戦争の教訓1だ。

戦争を防ぐには軍事力のバランスをとること。

中国が大軍拡をしているのであれば、日本も防衛費を大幅に上げなければならない。

そして、この戦争を見ていて皆が感じたのは、ロシア軍が思いのほかポンコツだった事。

それに対してウクライナ軍が善戦している。

祖国を守ろうとするウクライナ人の士気の高さに対して、

無理やり前線に送られた経験の浅いロシアの若い兵士の士気は低い。

戦争は強いほうが勝つとは限らない、というのが教訓2。

では人民解放軍はどうだろう。

これは単なる想像でしかないが、士気は低いのではないか、、、。

現在の中国の若者は一人っ子政策で、多くが「我が家の大事な一人息子」なのだ。

それを死なせる事は軍にとっても精神的に大きな痛手だ。

それに対して自衛隊員の士気はどうだろうか、、、?

これはちょっと解らない。

「自衛隊員の給料を2倍にするべき」というのは以前から一部で言われている事だが、

ぜひそうするべきだろうと思う。

いざとなったら命を懸けるという精神が無ければ、いくら給料が高くてもやらないであろう仕事。

逆にその精神が有る人間には高給を支払うべき。

自分が死んでも残された家族が生きていける様な、きちんとした保障と、

普段の高給が有れば、安心して(?)命を懸けることが出来ると思う。

これは自分だったらそう思うだろう、と思うからそう書いている。

もう一度書いておくと、

国を守る為に命を懸けようと思う精神がまず無ければ給料が良くてもこの仕事には就かないだろうということ。

その精神を持っているなら高給で報いるべきである、ということ。



安倍さんが死の直前にテレビでちょろっとリークしていた事が有る。

自衛隊の経戦能力について。

これは軍事機密だから言えないけれど、と前置きした上で、

弾薬が不足している、数日分とか、一週間分とか、むにゃむにゃむにゃ、、、と。

現場からは現在の20倍必要と言われているそうだ。

防衛費は約5兆円。政府はこれを2倍の10兆円くらいにする方針を決めている。

弾薬を備蓄し、給料を上げ、最新鋭の武器を揃えるとなれば、10兆円でも足りないのではないだろうか。

その財源として防衛国債を発行するというアイデアが有る。

新しい浜田防衛大臣はそれをやらないのではないか、と見られているが、どうか、、、



ふと素朴な疑問として思った。

西側諸国がウクライナに「供与」している武器は無償なのだろうか、、ということ。

これは無償なのだそうだ。

しかし、それも一定のそろばん勘定が有っての事だそうだ。

まず、古い武器の在庫一掃、そして武器の実践テスト、武器の能力の宣伝、

など供与する側にもメリットが多いとの事。

旧ワルシャワ条約機構の国々には古いソ連製の武器がまだ残っている。

それをウクライナに供与して、アメリカから武器を貰う、というトコロテン方式。

これによって、ポーランドなど供与する側もNATO諸国と共通の最新鋭武器にリニューアル出来る。

アメリカやドイツからの最新鋭の武器供与も、実践テストと宣伝というメリットが有る。

戦争と商売は切っても切れない関係に有る、というのが教訓3。


アメリカは軍を派遣しなかった。

これはウクライナがNATO加盟国ではないから当然ではあるものの、

ロシアという核保有国には手を出し辛い事情も有る。

これが教訓4。

中国という核保有国が日本を侵略しても、アメリカは手を出し辛いということ。

武器を供与するから自分で戦いなさい、という事になるかもしれない。

これは日本も核保有ないしは核共有をまじめに検討する余地が有るということ。

これも安倍さんが死の直前にテレビで言っていた。


イギリス方式が良いと言われている。

それは数隻の原子力潜水艦に核ミサイルを積んで海に沈めておくやりかた。

どこに居るか解らない原潜から、いつでも報復攻撃が出来ますよ、という姿勢。

これは地上にミサイルを置くより遥かに手軽で効果的なのではないだろうか。



もしこの戦争がウクライナの勝利で終わると、次は復興が待っている。

アメリカなど、武器供与した国々は優先的に国土復興工事などを受注できるのだろう。

日本も岸防衛大臣が苦肉の策でヘルメットや防弾チョッキなどを供与したけれど、

復興工事などを多く受注できるだろうか、、、。

戦争は戦後の復興まで含めた壮大な商売でもあるのだ。



戦争は悲惨です、二度とやってはいけません、というのは確かな事。

けれど、そういう情緒的な言い方だけではなく、現実として戦争にならない様にする為には、

軍事バランスをとることが必要で、防衛費増額は、「戦争を起こさない為に」必要なこと。
これには核兵器保有も含まれている。せめて国会で議論くらいはしなくてはいけない。

世界は「人道的」な支援と言いながらも、算盤勘定で動いている。

日本も現実的にならなければ世界についていけないと思う。


返す返すも強く思うのは、

安倍さんを失ってしまった事がどれだけ大きな日本の損失か、という事だ。


ウクライナ戦争で一躍有名になったスティンガー
スティンガーミサイル


平和な暮らしを守る

命より大事なものもたまには有る

戦争はいけないことです


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