かわいひでとし日記
令和6年9月12日.     理屈ではない本当の幸せとは      労働環境雇用問題
 
「雇用の流動化」などと言う。

先日、スンズローも言っていた。

意味わかって言っているんだろうか、、、、。

雇用の流動化などと言っているのを聞いていると、

脳内に、もにょもにょっと竹中平蔵の顔が浮かんで来る、、、、。

こういう人達が儲かる様にするのが雇用の流動化なのだろうな、と思えてくる。


さて、若者が良く「転職したい」などと言う。

そういう若者に「転職したらレベルが下がるだけだよ」と言う事が多い。

ヘッドハンティングされる様な超優秀な技術者とかなら、

転職してどかーんと収入も増える事も有るだろうが、

それほど優秀な訳ではないのであれば、レベルが下がる事のほうが多いのではないのか。

年寄り臭い言い方だと思うだろうが、

「今居る会社でうまくやれないのに、なんで次でうまく行くと思っちゃうんだ」

という事に尽きると思うのだ。

さらに今「リスキリング」という言葉も良く聞かれる。

これは企業が社員向けに再教育などをする仕組みの事だそうだが、

ちょっとはみ出してリカレントと混ぜて語られる事も多い。

なので、そんなノリで、資格を取って収入アップに役立てようと思う若者も居たりする。

そもそもリスキリングという言葉が流行りだしたのはなんと、

あの悪名高い「ダボス会議」が震源の様だ。

じゃあちょっと眉に唾をつけて聞かねばなりませんな。

さらに「働き方改革」などとも言われる。

元々はもっと広い意味で働く環境などについての提言なのだけれど、

「働き過ぎを防ぐ」という意味で語られる事がとても多い。

その結果、2024年問題などと言うものも出てきた。

トラックドライバーの労働時間を減らす事によって、労働力不足になり、

運輸業がうまく行かなくなるという心配事だ。


さて、これらの「雇用の流動化」「リスキリング」「働き方改革」

などを語っている政治家を見ていると、何の事は無い、

一番の目的は利権の様に見えてしまう。

働きたい人は働きたいだけ働ける様にすればいいじゃねぇか、という話だし、

資格を取ったらすぐ仕事が出来る訳ではなく、結局は経験を積まなければならないのだし、

超優秀な人間以外にとって転職はリスクの方が多いのだ。


昔から良く言われる「話」が有る。これは「話」であってデータなどではないのだが、

それでも、まあそうだろうな、と思える話なのだ。

どういう話かというと、

人間のうち、

1割は非常に優れた人

2割はやや優れた人

1割は非常に劣っている人

2割はやや劣っている人

残りの4割は凡庸な人、

で社会は出来ている、という話だ。

まあそんな感じだろうな、と思う。

という事は、優れていない人が7割も居るという事なのだ。

7割の人間にとって転職はステップアップではなく、

ステップダウンなのではないだろうか。

まあもちろん、例外は色々有るだろうが、、、。

けれど結局は本人の能力や人間性の問題だろうと思う。

会社の人と仲良く出来る人間性が有ればあまり能力が高くなくても

長い事勤める事が出来て、その結果能力もそこそこ上がるのだろうと思うのだ。

7割の人間にとって、それが最良の道ではないだろうか。

なので、年寄りの言う

「今居る会社でうまくやれないのになんで次でうまく行くと思っちゃうんだ」

というのは現実的な話だと思うのだ。


さて、資格を取ればすぐに仕事が出来る訳ではない、という話。

昔、ホリエモンさんが「寿司屋で10年修行するってアホか」とか言っていた事が有った。

まあ10年というのは大げさな部分も有るかもしれないが、

寿司屋をやるには寿司の作り方を覚えれば出来るというものでもないだろう。

ネタの見極め方とか、仲買人との人間関係構築とか、

或いは悪い客が来た時の対応の仕方とか、

なんだかんだと年月をかけて経験を積む必要は有るのだと思う。

これは何かの資格を取ったらすぐその仕事が出来る訳ではないのと同じだ。

結局は最初の何年間は失敗したりしながら経験を積む事になる。


さて、ここでちょっと話がわき道へそれます。

自分はかなり若い時、20歳くらいから歌舞伎が大好きで、

月に何度も歌舞伎座や新橋演舞場などに見に行っていた。

なので、演技には結構うるさい客だったりする。

けれど、そもそも歌舞伎というのは

どの役者がやっても同じ様に見える様に設計されている演劇だ。

けれど実際には大ベテランと若手が同じ役をやったらとんでもないレベルの違いが有る。

これは理屈ではなく、「味わい」の様な点数化しにくい領域の違いが大きい。

歌舞伎界には「役者は60から」という言葉が有る。

60歳過ぎないと良い演技は出来ない、という様な意味だ。

これは見ていて本当に実感する。

親方の若い息子が主役をやるのを見ると、「へたくそで見ちゃあいられねぇ」と思うのだ。

けれど、その1か月後にまたその若い役者を見ると、

「あれ? ちょっとうまくなってる」と思う事も良く有る。

歌舞伎というものは1か月のうち25日以上公演が有って、休みは2,3日しか無い。

なので、練習だけをする為の日というものが殆ど無い。

結局、本番が練習になっているのだ。

1か月間、毎日毎日同じ役をやって経験を積むのだ。

なので、初日よりも千秋楽のほうがずっと良い演技だったりする。

そうなのだ、いくら練習をしてもダメで、

結局は本番の経験を重ねる事が一番大事な事なのだ。

なので、歌舞伎ファンには初日や最初のうちの観劇は避けて、

後半を選んで観る人も多い。

なんだかんだ言っても結局は本番の経験を積む事が一番のスキルアップなのだ。


そんな風に考えて見ると、転職せず、ずっと同じ職場に長く在籍するというのは、

とても意味が有る事なのだと思う。

昔の日本のいわゆる「終身雇用制」というやつ、

これには非常に良い部分もたくさん有ったと思う。もちろん、悪い部分も有った。


雇用とか労働環境とか生産性アップとか、そういう事を考えるのであれば、

7割居る特に優れている訳ではない人が、同じ職場に長く在籍し、

愛社精神も持つ事で仕事への意欲も増し、経験を積んでスキルもアップする、

という昔の日本の良い部分をもう一度見直すべきなのだと思うし、

それが結局は一番現実的なのだと思う。

人間はロボットではない。

だから真剣に働く気持ちや意欲が生まれる環境というのは、

結局は愛着や居心地の良さなどだと思う。

愛社精神を持てればそれは本当に自分にとっても良い事だと思う。

その為には、会社の「オヤジ」たちとも仲良く出来る人間性は必要な事だ。

結局そう言う事が全て自分の為になるのだ。


今、日本は個人だけでなく会社自体もアメリカ流の株主資本主義みたいになろうとしている。

ハゲタカたちにかき回されて壊されてしまう様な事をせず、

お客に喜んでもらえる仕事をしよう、という古き良き考え方を見直していくべきだと思う。、

竹中平蔵みたいなのを儲けさせるだけにならない様に、少しは原点に回帰したほうが良いと思うのだ。

一生懸命働く事は悪い事ではない、仕事が充実するプライベートも充実するものだ。

政治家達も、日本人を幸せにする事を一番の目的にして仕事をしてもらいたい。



そして最後に、勉強が好きではない若者は大学などに行くべきではないと言いたい。

そもそも不要な大学が日本には多すぎるのだ。

学生が足りないから中国人で人数を埋めて、技術を盗まれたりして、本当にアホだ。

勉強が好きではないのであれば、

4年かけて人間をぐうたらにするだけの大学などには行かず、

高校を出たら作業着を着て仕事をしたほうが良い。

そうすれば22歳になる頃にはもう既にベテランだ。

昔と違ってキツくて汚くて、などという仕事はかなり減っている。

現場仕事というのはやってみると面白いものだ。

22歳でベテランになって給料も上がれば結婚や子育ても見えて来る。

進路に悩む若者はぜひ、そういう事も考えに入れて検討してみて欲しい。

社会で活躍している人で、高卒の人はたくさん居て、なぜかみんな人間が壊れていない人が多い。

大谷翔平さんや、前澤友作さん、などを見て欲しい。

それに引き換え、、、、あの、もにゃもにゃっと思い浮かんだ人だの、

あの人だの、史上最悪の経団連会長だの、あれだのこれだの、人間が壊れすぎだ。






テキトウに対処して壊れてゆく      仕事と向き合わない人々

欧米のマネをしたがる人々      道徳を壊して社会が疲弊する

全てはカネの為      全ての事は利権が理由になっている

精神の風が粘土の上を吹いてこそ、人間は創られる




コメントなどはツイッターやメールでお願いします



@kawaihidetoshi をフォロー

 

日記のトップへ戻る

かわいひでとしホームページ

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログへ
にほんブログ村