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令和6年7月31日 原発フォビア 現実的とはなんだろう |
昔々、「チャイナシンドローム」という映画を観た事が有る。 取材チームが原子力発電所内で取材中に事故が起こり、 それを隠蔽しようとする発電所と取材チームのせめぎ合いの映画だった。 「チャイナシンドローム」というのは米国に有る原発でメルトダウンが起こると、 どんどん溶けて行って地球を貫通して反対側の中国まで突き抜けてしまう、という意味だ。 これは勿論、想像上の誇張された話だ。 さて、原子力規制委員会は敦賀原発2号機について、再稼働を認めない決定をした。 活断層が無いとは言い切れない、という理由だそうだ。 この決定がどうなるか注目していたが、本当に残念に思う。 活断層が無いとは言い切れない、というのは一体なんなのか。 そんな事を言っていたら日本中どこでもそうではないか。 活断層が無いとは言い切れない、原発は事故が無いとは言い切れない、 飛行機は墜落しないとは言い切れない、 自動車は事故を起こさないとは言い切れない、、、、。 原子力規制委員会というのは結局再稼働させない為の組織なのでは、と思えてしまう。 この委員会は菅直人内閣が福島の事故を受けて作ったものだった。 そして菅直人は原発反対派。 なので余計に疑問が湧いてきてしまう。 マスコミの報道を見ていると、この原子力規制委員会に対する疑問の様な論調は一切見えてこない。 むしろ、悪である原発を阻止する正義の原子力規制委員会、という印象すら受ける。 原発を再稼働しないと困るのは日本自身だ。困るのは産業であり、国民生活であり、 経済であり、有事の備えとしても心もとない。 電気代がこれだけ高騰しているのは石油などの値段が上がっているためで、 さらに政府の再エネ推進の為のFITによるものだ。 現状では太陽光や風力はベースロード電源にはなり得ない。 また、メリットが少なく、環境破壊や中国だけを儲けさせる事、 廃棄方法が確立していないなど、デメリットばかりが目立つ。 また、カーボンニュートラルという熱病にうかされて、 新しい技術による効率的な石炭火力発電が開発されているにも関わらず、 銀行は石炭火力には融資しない、と決めてしまっている。 この状況で今有る原発を動かさないのはどうかしているのではないだろうか。 台湾有事が起きたら石油が入って来なくなるかもしれない。 その時どうするのか。 どうしてそんなに日本を弱くして破滅させたいのか。 一体何の陰謀なのだろうか。 2030年代に核融合が実用化される見通しが有る。 それまでの間、今有る原発を活用したほうが良いのではないのか。 この四半世紀に世界で起きた原発の重大事故というのは、 チェルノブイリとスリーマイル島の2件で、その後安全策も進歩している。 福島の事故も、あれは地震で壊れた訳でもなく、津波で壊れた訳でも無く、 非常用電源を地下に設置していたという信じられないケアレスミスが原因だった。 地震でも壊れない、津波でも壊れない、何十年に1回有るか無いかの事故を心配して 一切動かさないというのは現実的な判断なのだろうか。 原発は事故が無いとは言い切れない、と言われればその通りだが、 日本には30か所もの原発が有って何十年も重大な事故を起こさずに使って来た。 別に無くても良いものなら再稼働しなくても良いだろうが、 無いと困るものをどうしてそこまで妨害するのだろうか。 もしそうであるならば、飛行機も禁止、船も禁止、自動車も禁止にしなければならない。 この辺になって来るともう、感覚の違い、という領域になってしまうのかもしれない。 原発で事故が起こらないとは言い切れない、これは確かだ。 けれど何十年も事故無しで運転してきた実績が有るのも事実だ。 そして原発を再稼働出来れば電力の不安定も、電気代の高騰も防げるのだ。 さらに石油が入って来なくなっても電力を確保できるのだ。 これをどう考えるのが現実的なのだろうか。 原発に否定的な感覚が無いのであれば、新しく開発された小型モジュール炉(SMR) を住宅地の地下深くに埋めて使えば2万戸分の電力を供給する事も出来るのだ。 原発再稼働派の意見というのは何も未来永劫原発を使え、とか、 どんどん新設しろとか、絶対に事故など起きないと言っている訳ではない。 核融合などが使える様になるまでの間、今有る原発を活用したらいいじゃないか、 という意見なのだ。 そこらへんで「原発即時廃止」のデモをやっているおばはん達に聞いてみると良い。 なぜ原発がダメなのか、その代わりにどうしたら良いのか、と。 「原発は事故が起こるから」とか「日本は唯一の被爆国だから」とか、マトモな答えは返って来ない。 昔、小池ゆり子が「安全だが安心ではない」などと言った事が有るが、 まさにそれだ。科学的、現実的な考えと心情をごっちゃにしてしまっている。 原発がダメで何故飛行機は毎日何百機も飛んでいるのか。 原発の代わりに太陽光発電をすればいいじゃないか、 という人は自分が喋っている事の意味が解っていない。 太陽光発電は夜は発電しない、天気が悪いと発電しない、 だから火力発電のバックアップが必要になる上に、 自然破壊をしなければ設置出来ない、 FITで大儲けして、その利益はみんな中国に行ってしまう。 寿命が短く、パネルにはカドミウムなどの毒物が含まれており、 どうやって廃棄するのか方法が確立されていない。 台風で吹き飛んだり、火災が起きると消火出来ないなど、 とてもマトモなシロモノとは思えない。 これを推進しているのは結局利権の為でしか無いのだ。 こういう問題の裏に有る利権がらみの陰謀を考えないわけにはいかない。 日本は太陽光発電には適していない。日本に有るメガソーラーの写真を見れば一目で判る。 山を削らなければ設置する場所が無いのだ。 そして太陽光パネルを設置したがるのはFIT(固定価格買取制度)が有るからだ。 これも菅直人内閣が作ったものだ。 やれば必ず儲かるのだ。 だから無理矢理メガソーラーを作りたがるのだし、 中国製のパネルだろうが、上海電力だろうがお構いなしなのだ。 こんな破廉恥な事をしているのが政府なのだから呆れてしまう。 利権の為ではなく、現実的に日本の国が良くなる様にする為に現実的な考えで政策を改めて欲しい。 ところで、「核融合」とは何だかご存じでしょうか。 核融合とは? ![]() 夢の技術 日本の生きる道 活動家が跋扈する国 嘘をばら撒く人々 確認しておきたいいくつかの事 声だけはデカい人たちに注意 極端な人々 現実的な判断を 賛成、反対する前に考える |
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