かわいひでとし日記
令和5年5月13日.     レジャー      知的刺激
 
自分は旅行するシュミが全然無い。

旅行は行ったら行ったで楽しいのだけれど、旅行しようとかしたいとか思う事がほぼ無い。

観光の為に旅行するんなら東京に居たほうがおもしれーっての、って感じなのだ。

雄大な自然とか歴史的な建物とか、画像で見るのと実物を見るのではえらい違いなので、

旅行を否定まではしないのだけれど、事前に考える段階で旅行したいとは思わないのだ。

高校を卒業してぷー太郎していた時、高校の同級生で工学校に行っていた友達から、

学校の課題が有るからクルマ出してくれ、と言われたことが有った。

自分は高校生の時から働いていたので、既に安いボロい中古車を持っていたのだった。

その課題というのは、実際に有る土地に架空の建築物を建設する、という課題だった。

2人でクルマで湘南のほうまで行ってみた。

この辺なんか、ホテル建てるのにいいんじゃね?とか言いながら、

あちこち歩き回ったのだった。

そのうち、なんだかとても素敵な場所が有り、そこへ行ってみると浄水場になっていた。

2人で浄水場の周りを歩いていたら、中から人が出て来て、

「君たち、見学希望?」と聞いて来るのだった。

高校生くらいの年齢というのは本当にお得で、おっさんが歩いていたら不審者扱いだが、

高校生だとこうやって声をかけてくれたりするのだ。

見学希望です、と言うと、その人は浄水場の中を説明しながら見せてくれたのだった。

どうもありがとうございました、とお礼を言って立ち去りながら、

なんか、勉強なったなー、と話をしたのでした。

なんか、勉強になったなー、というこの感じが良いのだ。

だから、観光に行くよりも博物館に行ったほうが良かったりするし、

遊園地に行くなら感動する映画でも見たほうが良かったりするし、というわけなのだ。

アホみたいにワイワイ騒いで楽しむのも楽しいのだけれど、やっぱりなんというか、

アカデミックなほうが良いのだ。

なので高卒の自分は予備校に通いながらも、シナリオライター講座に通ってみたり、

文学系のサークルに入ってみたりしていた。

昔は雑誌の通信欄みたいなところに会員募集みたいなものが載っていて、

この本を読んでみんなで話し合うサークルです、とかいうものがたくさん有った。

自分としてはどうしても、

アホみたいに楽しむというよりは知的刺激を受けたいほうなのだった。

なので、高校生の時、友達と酒飲みながら朝まで喋るなんていう時、

どんな話題を話したかと言うと、

「人生ってなんだろう」だの「愛って何だろう」なんていう話が殆どだった。

あの頃友達と朝まで話をした中で、「愛って何だろう」という話で出た結論は、

今でも素晴らしく正しいと思っている。

愛とは、お互いが見つめ合う事ではなく、二人で同じ方向を見る事なんだね、

と、18歳の二人は朝までかかって話をしたのだった。


さて、アホみたいにキャーキャー騒いで楽しむのと、

人生とは何か話し合うのでは、どちらが高級かと言うと、

一見後者の様にも思えるけれど、

話をしている本人たちがまだまだ未熟な若者であるわけで、

どちらが高級と決める事は出来ないだろうとは思う。

けれど、こんな青春時代を過ごした自分としては、

今どきの若者にシュミは何か、どんな事に興味が有るか聞いて返って来る返事、

「服とか買い物とか」なんて言うのを聞いて絶望するのだ。

若者よ、もうちっと「まじめ」な話もしろや。なあ。

せめて

「バンドやっててギター弾いてる」だの、

「芸人になりたい」だの、そんなのでも良いんで、

服とか買い物とかカフェに行くとか、じゃないシュミを持ってくれ。


高校生の頃のカワイ


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