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令和4年12月29日
戦争 零式戦闘機 を読んで |
戦争、という事に対する意見、言論に多いのは 戦争反対! 戦争をしてはならない! という様な物が有る。 これほど無意味で空虚な言葉が他に有るだろうか。 そんな事は言われなくても全員が解っている。 どうしたら戦争をしなくて済むのか、それは個人の考えなどではなく、 国家間でのメカニズムで考えなくてはならない事。 攻められたらどうするのか、 座して死を待つのか、奴隷として生きながらえてから、のたれ死ぬのか、、、。 ![]() 吉村昭 著 「零式戦闘機」は、ゼロ戦という一つの兵器を辿る事で、 日本の戦争を描いている。 非常にコンパクトにまとめられている本で、読みやすいと思う。 一体どうしてこんな事になってしまったのか、考えるきっかけになると思う。 戦争初期の頃、ゼロ戦は無敵だった。 華々しい戦果を上げ、技術の高さを世界に知らしめた。 先の大戦の本を読む時、序盤の日本の快進撃には心躍らされてしまう。 だからこそ、後半のいたたまれない状況が一層胸に響くのだ。 一体あの戦争は何だったのか、このコンパクトな本を読むことで、 それを考えるきっかけになると思う。 この本を読み終えたら、さらにあの戦争に関する本を多く読んで欲しいと思う。 当時の軍人の上層部は今で言う「官僚」で、国民を酷使する者達だった。 建て前、机上の空論を国民に押し付けていた。 これは現代の、今の状況と全く同じなのだ。 自分の出世の為だけに政策を決める官僚たち。 そして、心から誠実にひたむきに物事に向きあう一方、 一度動き出すともう止める事が出来ない国民性。 「逐次投入」というその場しのぎの政策をとると大きな禍根を残すという重大な教訓。 大局観を持って方針を決めないと結局失敗するという教訓。 ゼロ戦という一つの兵器が、華々しいデビューを飾り、無敵の活躍をし、 最後は無残に負けてゆく過程。 これを、日本人として、日本を応援する気持ちで読む事が必要だと思う。 応援していたのに、無残に負けてしまったのはどうしてなのか。 より一層深く考える事になると思う。 8月15日の昼、泣きながらラジオ放送を聞いた先輩たちの気持ちと 同じ気持ちになって見る事が必要だ。 「戦争反対!」とか「話し合いで解決を」などの空虚な言葉は、 昔の「進め一億火の玉だ」となんら変わらない。 精神論ではなく、具体的にどうするか考える必要が有る。 話し合いで戦争が避けられるのなら誰も苦労はしない。 結局は「防衛力増強」と「集団的自衛権」で 相手から攻められない様にするのが現実的だ。 机上の空論を言う官僚を政治家がコントロールする事が必要だ。 大局的な国家間を持った大きな政治家が必要だ。 安倍さんが亡くなってしまったのは本当に大きな大きな損失だ。 残った者でなんとかしなければならない。 ![]() 専守防衛という幻想 唯一の被爆国 戦争を現実的に考える |
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