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令和7年3月12日. 健康で文化的な最低限度 賃貸に住む人生 |
小学2年生の時、両親が離婚した。 昔の事だから「片親は良く無い」という事で、全寮制の小学校に入った。 ずっと学校の寮で生活する。この経験はとてもためになったと思う。 そこを卒業して東京に戻って見ると、立派な大きなお屋敷が有った自分の家が、 破産して6畳一間の安アパートになっていた。 父親はタクシー運ちゃんをやって、自分は1人暮らしの自炊生活になった。 高校生になってからは、自分で考えて新聞販売店に住み込みで働く事にした。 それ以降もずっと一人暮らしの自炊生活で、今に至っている。 今までに何回引っ越しをしただろうか、良く覚えていない。 今まで住んできたところはずっと賃貸のマンションで、1DKくらいの部屋だった。 自炊するクセがついているので、キッチンが有る程度きちんとしている所に住んできた。 1人暮らしであっても、いつも感じていたのは「狭いなぁ」という事だった。 これは、居間とベッドルームが一緒だから狭いのだ。 どうしたってごちゃごちゃな部屋になってしまう。 健康で文化的な最低限度の生活とはなんだろうか。 江戸時代なら四畳半一間で、押し入れから布団を出して寝る生活だったかもしれないが、 もはやそんな生活は出来ない人のほうが多いだろう。 居間と寝室が分かれているくらいでないと、ごちゃごちゃは解消されないだろう。 昭和の終わりごろから「投資用」なるワンルームマンションがたくさん出来て、 世の中の貧乏な若者はキッチンなど殆どお飾り程度の 恐ろしく狭い部屋に住むのが標準になっていたが、 「一人もん」だからワンルームで充分、 なんてのもそろそろアップデートしたほうが良さそうだ。 なので、一人もんの標準は2DKという事でお願いしたい。 居間と寝室が分かれているのはもはや、健康で文化的な最低限度なのではなかろうか。 そもそも投資感覚で不動産を持って貸している人の感覚というのは、 借りた人がそこで生活するという事はまるで頭に無い様だ。 中学生の時に住んでいたボロい6畳一間の木造アパートは本当にそんな感じがした。 大家さんというものは、借りた人間は部屋で正座してじっとしているもの だと思っているんじゃないか、と感じた事が良く有る。 歩く音やテレビの音がうるさい、と良く言われたりしたのだった。 部屋を貸す人の多くは、借りた人がそこで生活をする事など考えていない様に思える。 人口も減って来るのだし、そろそろ一人暮らしの最低限度は2DKという事にならんものか。 さて、長年応募し続けて来た都営住宅。これが何度応募しても絶対当選しない。 なので、ちょっと郊外の所に申し込む様にしていたのだが、それがやっと当選した。 郊外の物件で、築年数も長い所だと、単身者でも広い部屋に入る事が出来る。 自分が当選したのは、築40年の3DKだ。 これでやっと、居間と書斎とベッドルームを分ける事が出来る。 とはいうものの、都営住宅だし、築40年だし、結構ボロいのだ。 でも自分はピカピカの新しい部屋に住みたいと思った事は無く、 新築のピカピカのマンションとかだと全然落ち着かないし、 オートロックにも魅力を感じないし、ましてやタワマンなど、 なんであんな不便な所に住むのだろう、と思うくらいだ。 ある程度古くても全然気にしないし、むしろそのほうが気楽、という人間だ。 そういう訳でこの春から、引っ越しして新しい生活が始まる。 とっても昭和レトロな団地の部屋だけれど、気楽に暮らせそうだ。 都営住宅は家賃が物凄く安い。だいたい一般賃貸の半分以下の家賃だ。 さらに更新が無い。これはとても魅力的だ。 ただし、都営住宅は貧乏人しか入れない。 年収が基準以下でないと入れないのだ。 部屋が綺麗に片付いていると、心も安定するものだ。 ベッドルームと居間が同じワンルームに住んでいる若者よ、 ちょっとは部屋を片付けて掃除をしましょう。 気持ちが前向きになれますよ。 https://youtu.be/n5GUgsTfH7w 引っ越し 物件を選ぶ基準 起きて半畳寝て一畳 1人暮らし 帰宅したら座ってはいけない おもひでぼろぼろ |
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