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令和6年7月18日. きちんとした人々 デジタル化 |
日本ではなかなかデジタル化が進まない、とか、 日本は未だにキャッシュレスにならない、とか、 日本は未だにファックスを使っていると聞いて世界が驚いた、とか、 色々言われます。 日本は遅れているのか、と考えると逆に、きちんとしているからなのだ、 とも思えて来る。 キャッシュレスが進まないのは、日本人に「きちんとしている」人が多いからなのではないだろうか。 「きちんとしている」というのは、用心深く慎重な人間性の事を言っている。 お金ではないものを信用しない、というのは一見時代遅れな感覚に見えるかもしれないが、 現に形としてそこに有る現金のほうが、 何かの間違いで一瞬に消えてしまうかもしれないデータというものを比べて、 現金のほうが確実なのだと思う感覚、というのは意外と大事なのかもしれない。 先日大手キャッシュレス決済で不具合が起こり、かなり混乱が有った。 お昼ご飯を食べようとしたサラリーマンたちが、スマホ支払いが出来ず、 かと言って現金は持っていなかった為、 ランチを食べられなかった人が続出したのだそうだ。 データというものよりも、現に形の有るものを信用する、 という感覚は意外と大事なのではないだろうか。 そうは言っても、これを書いている自分もキャッシュレス決済に反対な訳ではなく、 ちょっとした心持の問題として考えている。 そう考えて見ると、未だにファックスを使う気持ちも解る。 金銭や文字、その他はみんな、データになった途端に目に見える形を失ってしまう。 デジタルオンチみたいに聞こえるかもしれないが、でも、この感覚は大事にしたほうが良いのではないかと思う。 日本にはタンス貯金が60兆円も有るのだと言う。 これもやはり、現金だけを信用する様な感覚が手伝っているのではないだろうか。 そういうことを特に気にせずにどんどんデジタル化して平気で居られるのは、 もしかして、「いい加減な人」だからなのかもしれない、と思ったりする。 繰り返すが、自分はデジタル化に反対な訳ではないのだ。 マイナカードで色々なものを統一して紙の保険証を無くしたりする事にも大賛成だ。 ただ、デジタルデータは一瞬で消失したり、一瞬で大量流出したり、 停電すると使えなかったりするリスクが有る、 という事まで考える「きちんとした人」だからこそ、 アナログへの信頼が高いとも思えるのだ。 今度からこうやって支払いが出来る様になりますよ、と言われて、 そうなにか、それは便利だ、使おう、 とだけしか思わないのではなく、 ちょっとだけでも用心深さを持っていたほうが良いのではないだろうか、 という心の持ち方の話だ。 いつもランチはキャッシュレスにするけれど、 万一の時の為、スマホケースに1000円札を一枚入れておく、 という様な慎重さが有るのは好ましいと思う。 日本には戸籍制度というものが有る。 有るのが当たり前だと思っていたが、なんと、戸籍が無い国はとても多いそうだ。 そんないい加減な事で良いのだろうか、と思ってしまう。 この人は一体、何処の誰なのだ、という事をきちんとしておく、 というのも、やはり「きちんとした人」のやる事なのではないだろうか。 結婚についても、事実婚だけで法的に結婚する人が少ない国も有る。 あんまり「きちんと」していないと感じてしまう。 デジタル化は安全対策をしっかりした上でどんどん進めるべきだと思うが、 「きちんとした」「用心深い」「慎重な」態度は、 いつも心のどこかに持っているべきだろうと思う。 この事は、何かデジタルなものを最初に使うか使わないか判断する時に 発揮すべき事だろうと思う。 因みに、今は多くの人が使っているTiktokとかLINEには心配な点が有る。 なので、重要な地位に居る人などで慎重な人だと、一切使わない人も多いのだ。 これらの事も、会社が買われてオーナーが変わったりすればまた事情が変わる。 良く、どこかの企業で個人情報が流出してしまったというニュースが有ると 結構大騒ぎするくせに、自分で使っているものには無頓着、という事も良く見かける。 ある程度色々な事を、せめて最初に使う時だけでも気にしたほうが良いと思う。 ![]() AIの時代 どんな仕事が残るのだろう べつにダイジョブでしょ?な人々 お天道様が見ている TikTokだの、SHEINだの マイナカード、安全と安心の違い? 不安という曖昧な理由 |
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