かわいひでとし日記
令和5年10月18日      自分を勘定に入れずに      良く見聞きし解り
  
エスカレーターに乗って居て、

クソ遅ぇなあ、もうちっと速度上げればいいのに、

と思う事が有るが、考えて見ると、

ヨボヨボの老人も居る、身体の弱い人、不自由な人も居る、

という中で、しょーがないんやね、と思ったりする。

世の中は全部そうで、弱い人やアホな人に合わせなければならない事がたくさん有る。

世の中で生かされている限りは受け入れなくてはならないのだ。

店員などでも、まだ慣れていない人だの、ちょっとアホな人だって居たりするが、

いちいち激怒して土下座しろ! とか言うのはやっぱりアホなのだと思う。

クルマで走って居て、トロ臭いクルマも居る、自分を抜かしていくクルマも居る、

それでいちいち激怒して煽ったりしてしまう、というのはやっぱりアホと言う他は無い。



宮沢賢治の「雨にも負けず風にも負けず」

という詩はもう、雨や風などを比喩と捉えれば完璧すぎて何も付け足す事が無いくらい

人の道を説いているのではないだろうか。

人間には強さが必要だし、同情心も必要だし協調性も必要だ。

欲望が強すぎたり、すぐ怒ったり、贅沢をしたり、自分だけ得をしようとしたりしない。

目立ち過ぎず、他人から嫌がられず、静かにしているべきなのだ。


丈夫な身体を持ち、というのは、実に重要な事で、

年齢を重ねても丈夫で動ける身体で居る事は

医療費を消費しないし、自分の事は自分で出来るし、行動範囲も広くなる。


保険料を払っているのに医者にかからないのは損だろうか。

不公平だろうか、そんな事は無い。

自分が丈夫で医者にかからないぶん、他の弱い人が医者にかかれるのだから

と思えるくらいでないと、世の中で平穏に暮らせはしない。

静かに受け入れる態度というのは、人としてとても大事なのではないだろうか。


もし、自分の祖国が他国から侵略されたら、死ぬのは怖いけれど、

やっぱり国の為に戦おうと思うのは人として自然な事ではないだろうか。

なにも、勇ましさを求めるとか、死んだほうが良いとか言うのではなく、

静かに受け入れるという態度なのではないかと思う。

独裁国家に侵略されれば、女は凌辱され、男は奴隷にされ、臓器を抜かれて売り飛ばされ、

言語や文化を奪われて奴隷になるのだ。

今現在も、過去にもこれは実際に行われた事なのだ。

チベットや東トルキスタンがどうなったか、

ウクライナが過去受けた「ホロドモール」を見れば明らかだ。

そうであれば、奴隷になるくらいなら命をかけて戦ったほうがマシだ、と、

死ぬのは怖いけれど、自然と戦う事を選ぶのではないだろうか。


戦争はいけないことです、だから戦ってはいけません、

といううわべだけの非常に偏ったたわ言を教えてきた大人の責任は重い。

さりとて、戦争大好きな人間に育てろというのではない。

現実を見て、それに正しく対応する、という事なのだ。


一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ

という態度は人として必要な事だと思う。


サン・テグジュペリ「人間の土地」の一節を紹介しようと思う。

彼が尊敬する先輩パイロット、アンリ・ギヨメについて語った一節だ。

ギヨメ君、きみは自分の敵に挑みかかるにあたって、いきなりまず相手を嘲笑したりする必要を感じたりする男ではない。
性質(たち)の悪い暴風雨(あらし)に直面した場合、きみは判断する。
「これは性質の悪い暴風雨だ」と。
きみはそれを正面から受けて立ち上げり、きみはそれを測る。



サン・テグジュペリには、尊敬する先輩パイロットが何人か居た。

まだ飛行機というものが信頼性の低い乗り物だった時代の事だ。

アンデスの山中でエンジントラブルを起こし、不時着したパイロットは、

自分の保険金がきちんと妻に渡される様に、自分の死体が発見される様にするために、

自分の身体を岩に縛り付けた。

そういう先輩たちを尊敬するエピソードがいくつか書かれている。

「人間の土地」という本は自分の大切な一冊です。

機会が有ればぜひ読んでみてください。



自分は子供の頃、電車に乗ると、「男は立っていなさい」と教育されました。

この歳になった今も、山手線の様な電車に乗る時は座らない事にしています。

エスカレーターやエレベーターもあまり使わない人だったのですが、

最近は1フロア上がるだけでもエスカレーターを使ってしまっています。






宮沢賢治 雨ニモマケズ

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