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自分は子供のころからずっと、古い日本映画が好きなのだった。 1954年のこの、ゴジラ第1作も、随分昔に観た覚えが有る。 70年も前のモノクロの映画だけれど、良く出来ている映画だなあと思った。 ゴジラの造形、ゴジラの咆哮音、ゴジラの音楽、火炎を吐く時に背びれが光る、 これらは皆、第1作で作られたものだ。 なんという創造性だろう。 そして、やっぱりこれは「日本映画」だなあとつくづく思った。 そして実は、1954年というのは、「七人の侍」が作られた年でもあるのだ。 なぜ日本映画は独自の芸術性や娯楽性を備えているのかと考えて見ると、 200年も前から歌舞伎などの文化の下敷きが有ったからだろうと納得する。 東宝と松竹という映画会社がこの世界に有って本当に良かったと思う。 「日本映画」というジャンルを確立してくれたのだ。 ゴジラが上陸して、街を破壊する。 電車を咥える、電車の運転席、鉄橋の下をくぐる電車、ゴジラの尻尾でビルを破壊、 銀座、実況中継、決死の特攻、泡、などなど、 第1作へのオマージュが第30作に散りばめられている。 志村喬さんの科学者と吉岡 秀隆が重なる。 そして、伊福部昭の音楽。これは本当に凄い。 ゴジラ映画はこれでなくちゃ、という音楽だ。 この音楽も第30作で使われている。 最近、「ゴジラ-1.0」を見て、随所に第1作へのオマージュが散りばめられていて、 もう一度第1作を観たくなったのだった。 山崎貴監督も、第1作が大好きだと言っていたが、第1作への愛情が本当にたくさん入っている。 「ゴジラ-1.0」を観て、良かったと思った人はぜひこの第1作を観てみる事をお勧めします。 日本のエンタメの底力 歌舞伎、松竹、東宝 若い人の為のゴジラ講座 これからゴジラマイナスワンを見る人に ゴジラ マイナスワン を観てきた(ネタバレ有り) ゴジラ愛 日本の誇り |
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