令和3年7月17日 人命は地球より重いか 自分ならどうするか |
ひかりTVのハードディスクには350本の録画が溜まっている。 ワクチン接種2回目完了するまでは自粛して、その後はもう普通にしようと思っているので、 今はまだ家でじっとしている事が多い。 ので、溜まった映画を見たりする。 題名だけしか分からず、どんな内容の映画なのかもわからずに映画を見るのって、結構おもしろい。 今日見た映画はちょっとハズレだった「エアフォースワン」というアクション映画。 んなわけねーだろ、というアクション映画。 エアフォースワンがハイジャックされ、大統領が一人でテロリストに立ち向かう大立ち回りの映画、、、、汗 こういう映画を見るといつも思うのは、自分だったらどうするだろう、という事。 何かの為に自分の命を放り出す、というのは男として生まれてきた者には宿命だとも思うし、 憧れだとも思うし、怖いけどしなくてはならない事だとも思う。 頭で想像はするけれど、実際にそういう場面になったらどうだろう、とも考えてみる。 もうしょーがないから諦めて命を捨てようと思うんじゃないか、と考える。 ただし、そういう気持ちは有っても、映画みたいに頭が回転して身体が動くかどうか、かなり疑問だ、、、、。 映画みたいにうまくいくわけがない、と思ってしまうだろうし、うまくいかないだろう。 だいたい、こんな貧乏人の一般庶民が命を懸けるほどの場面に遭遇する事自体、 あまり考えられないのでがっくり来たりする、、、。 映画の中では大統領以下50人の人質がいて、テロリスト国家の将軍を釈放しろと要求される。 ホワイトハウスではこれを天秤にかけると、50人の命のほうが軽い、という判断。 これはねぇ、正しい判断だろうと思います。 とても悲しい事だけれど、50人の命を助ける為に国家の危機を招くことは出来ない。 日本の総理大臣だったらろうするだろうか、、、。 というと、すぐ思い出すのが福田赳夫。 1977年、ダッカ日航機ハイジャック事件。 テロリストを釈放しろという要求に対して、福田は 「一人の生命は地球より重い」と言って超法規的措置としてテロリストを釈放したのだった。 この措置に対する評価としては、概ねネガティブだと思います。 人質の命が失われてしまうのを覚悟のうえで軍を突入させるのが正しい措置だという評価です。 福田はそれをせず、テロリストを釈放した。 世界的な評価としては、かなりネガティブで、日本は世界の笑いものになったと言われた。 しかし、日本での評価は半々くらいだったろうか、、、。 人質150人くらいの命をどうするか、決断するのが総理大臣の仕事。 そこまでの覚悟で政治家やってる人は今現在、居るのだろうか。 自分だったら軍を突入させるのではないかと思うけれど、みなさんはどう考えますか? 人命は地球より重い、というのは比喩的表現、文学的表現であって、人命より地球のほうが大事に決まっている。 お客様は神様です、というのを真に受けてしまうみたいなもんで、んなわけねーだろ、だと思う。 昔の日本人には、司令官として部下をたくさん死なせた人が、戦後僧侶になって部下の供養に余生を捧げたという話がいくつも有る。 国のトップに立つというのはそれくらいの事なんだろうと思う。 国でなくても、会社のトップになるという事もそうなんだろう。 ウイグルの綿を使っていると非難されている企業が有る。 ジェノサイドに加担しているとして、輸入禁止措置が取られたりしている。 アメリカにそういう措置を取られたらかなり厳しい事になる。 会社の存続に関わる事態になる。 その時その会社のトップがジェノサイドについての認識が問われることになる。 でも中国産でないと値段が釣り合わず立ち行かない。 どう決断するか、これはそのトップの教養のレベルの問題になるのだろうと思う。 トップになろうと思っている若者は教養を高めておかなくてはいけない理由はここに有るのではないだろうか。 「んなわけねーだろ」と思うような安っぽいアクション映画を見てこんだけ色々考えたのだから、 まあ、元はとったのかもしれない。 ダッカ日航機ハイジャック事件 映画「エアフォースワン」 |
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