令和元年6月23日 カセットテープ
若かりし頃の思い出
若かりし頃、小説家だの、シナリオライターだの、雑誌の編集者だの、映画監督だの、
に、なりたいなんてことを思っていた。
思っているだけで、やっている事は全然違っていた。
スポーツマンになりたい願望みたいなものが有って、やる仕事はなんだか「男っぽい」仕事ばかりだった。
それでも、自分の文化的願望がちらちらと垣間見える部分が有った様だ。
新聞を発行していた。
あの頃はパソコンはおろか、ワープロも無い時代で、手書きで新聞を作り、
コピーして強制的に友達に送り付けていたのだった。
郵便代だけでも小遣い的にきついのだが、新聞を発行する喜びには抗えなかった様だ。
その新聞の題名が、なぜか「よびこうだより」というのだった。
そう、確か一応、予備校に通っていたのだった。
通っていたというのか、入学しただけというのか、クルマで予備校へ行き、
パチンコ屋へ寄って、殆ど講義には出た覚えが無い、、、。
高校生の時から新聞販売店に住み込みで働き、新聞社の奨学金制度で予備校のお金は全部出してもらっていたのだが、何を考えていたのか、まったく予備校にはいかなかったのだった。
高校生の時にクソぼろい中古車を買って乗り回していた。
ほんとに何も考えず、ただただロマンチックなだけの青年だったのだなぁ、、、。
家族がいない天涯孤独だったせいで、周りに大人がいなかったから、
自分の進路の事など「自分なりに」考えていただけだったのだ。
自分の中の「憧れ」のようなものだけで生きていたようだ。
そして、新聞だけでは飽き足らず、カセットテープに変な番組を録音して、
これも強制的に友達に送り付けていた。
この前、そのテープが2本ほど、友達のところに有る事が判明した。
早速送って貰って聞いてみたのだが、これがクソ面白くて笑い死にした。
聞いてみると、なんと、1980年頃のものの様だ。
ご幼少の頃はおぼっちゃま育ちで、ゆーっくり喋る子だったもので、
今でもそうだが、自分の活舌の悪さが救いようがない、、、、。
カセットテープ。
あの頃はなんだかゆるくて良かったなあ、、、。
ラジオやテレビを録音して、好きな曲を集めて聴いていた。
友達同士でダビングしあったりしていたっけ。
部屋の中に、奇跡的に一台のカセットプレーヤーが埃をかぶっていた。
そのボロいカセットプレーヤーを使って、
カセットテープからPCに取り込み、動画編集ソフトで音声だけの動画ファイルにしてみた。
Youtubeにアップしたので、勇気と根気が有る人は聞いてみてください。
今となっては、坂田氏には連絡がつかないのだが、大昔の事なので、許諾頂けるだろう、、、。
というか、テープの中で、「これ、誰かに聞かせるってわけじゃないよな」とか言っていたけど、まあいいです(笑)大昔の事ですから。
テープが伸びているのか、カセットプレーヤーがボロいのか、なんだか音が歪んでいるけれど、、、、。
1980年頃 「ゆく年去る年」(90分テープの片面=45分)
1984年頃 「ゆく年去る年」(90分テープの片面=45分)
クソ下手ピアノリサイタル(約8分)
なんか、昔の自分が、貧しくとも楽しく暮らしていたんだなあと、嬉しくなりました。
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