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令和6年10月20日 平等なる機会 人間は皆同じではない |
中学生の頃だったか、いつもFENというラジオを聴いていた。 アメリカの曲がたくさんかかるからだった。 FENというのはファーイーストネットワーク、という在日米軍の放送だ。 公共放送みたいなものなので、CMは無く、その代わりに、 don't drink and drive などというアナウンスをしていた。 良く聞くのでこのフレーズを覚えてしまったのだった。 また、equal opportunity というフレーズも良く耳に入って来た。 イコールオポチュニティ、要するに平等なる機会、という意味だ。 さて、良く有る勘違いに平等に関する事が有る。 人間は皆平等だ、などと言う。 これを全員皆同じだ、みたいに勘違いしてしまう事が有る。 けれども平等なる機会であって、機会だけは平等に与える、という意味だ。 有名学校の入学試験の様な事に例えれば、「誰でもみんな、入学試験を受ける事が出来ますよ」、 という事だ。 ただ、これには続きが有って、「でも、あなたは受かりませんけどね」なのだ。 学校に合格する人だろうが、出世する人だろうが、たくさんお金を稼ぐ人だろうが、 それは特定の人だけが出来る事なのだ。 当たり前の事なのだけれど、なんとなくぼんやりと、多くの人が勘違いしている様な気がする。 例えばエリートサラリーマンみたいな人を見て、自分もああいう風になって良い暮らしがしたい、と思ってみたり、 芸能人などを見て自分もああいう風になりたいと思ってみたりするのだけれど、 実際にはそうなれるのはほんの一握りの人だけなのだ。 そんな事当たり前じゃん、と思うのだけれど、でも、特に意識しないでいると、 なんとなく、自分もああいう風になれる、と思ってしまっていたりする事が有るものだ。 勿論夢を持つのは良い事だけれど、ただなんとなく自分もそうなれると思っているだけの人、 というのは意外と多く居るのではなかろうか。 ぼんやりと、ただなんとなく思っているだけで、特に努力などはしないでいて、 結局何も出来ないという事になる人も多いのではないだろうか。 以前、テレビのドキュメンタリーで見て印象深かったのだが、 非常に生活が苦しい若者へのインタビューで彼はこんな事を言っていた。 もうどうにもならなくて、宝くじに当たるのを待っている、と。 宝くじの高額当選というものは当たる確率が限りなくゼロに近いものだ。 けれど多くの人が当選を夢見て買っている。 そして、ぼんやりとそれを期待し、 期待しているうちに次は当たる様な気がしてしまっている、 という事が有るのもだ。 そういう自分もロト6を買っていたりする。 だって買わなければ当たらないのだから、、、、。 けれど当選確率は0.000,、、、1%とかそんなものだ。 ゼロとどう違うのか、という低い確率なのだ。 こうやって言葉で書いてみると当たり前の事なのだけれど、 ただなんとなく生きてしまっていて、特に努力などもしないままで居る、 という事は意外と多いのではないだろうか。 自分も小中学生の頃は大人になったら立派な仕事をしてお金持ちになるのだろうと、 ぼんやり思っていた様な気がする。 自分は子供の頃から本を読んだり勉強したりするのがとても好きだった。 けれど、受験勉強みたいな勉強は本当に嫌いだった。 家庭の事情で中学生の時から一人暮らしの自炊生活をしていて、 高校生になってからは住み込みで働いていた。 なので全部自分で考えた、というか、ぼんやり思った通りにしていて、 受験勉強などせず、結局大学も行かず、 あ、これいいね、と思った仕事をしてみたりしていたのだった。 トラックドライバーに憧れて運送会社で働いて、 その後自分でトラックを買って仕事をしたりしていた。 その後は、あ、かっこいい! という理由だけで潜水士になったりした。 ダイバーの仕事というものは実は殆どが工事の仕事だった。 水中で溶接したり、穴を掘ったり、海辺の工事現場で働く事が殆どだった。 トラックドライバー、そして潜水士と、ずっとブルーカラーだった。 その後、子供の頃からの夢だった編集者もやったりした。 高卒なので、ほんとに小さい出版社に入ったのだけれど、 そこで記事を書いたり取材をしたりした。 そんな感じでやりたい、と思った事を色々出来たのは良かったのだけれど、 社会的な成功みたいな事とは縁遠い人生だ。 高校生の時はずっとレストランで働いていた事も有った。 ウェイターというのは実に社会勉強になる仕事だった。 効率よくテキパキと、けれど雑にならずに上品に動く、 というのはとても良い修行だったと思う。 なので10代の若い子がバイトをするならウェイトレスみたいな事をする事を おススメしたいのだけれど、最近の飲食店はみんなマニュアル化してしまっていて、 昔の様な経験はもう出来ないのだろう。 ここまで書いたのでついでにその後の事も書いておくと、 エアロビクスにハマってインストラクターになってしまったのだった。 これもとても良い修行になったと思う。 動きながら喋りながら、頭の中では今やっている事の先の事を考えて進める仕事だからだ。 その後は1人で小さな会社を作って仕事をした。 年商3000万程度の小さな会社だけれど、全部1人でやっていて、休みも無く、 ただ、結構金回りは良かったものだった。 その後60歳を過ぎてから病気をしてしまい、それをきっかけに仕事を引退して今に至っている。 ついでだから経歴を全部書いてしまったが、本題に戻る。 要するに何が言いたいかというと、「みんな大学行き過ぎ」、という事だ。 勉強が嫌いなのに大学行って、勉強もせず遊ぶだけの4年を過ごして 人間をぐうたらにしてしまうのは本当に人生の無駄遣いだ。 勉強が好きではないのであれば、高校を卒業したら作業着を着て仕事をしたらいい。 本当に色々な経験が出来ると思うし、4年経って22歳になる頃にはもうベテランになっている。 そのぶん生活も安定するし、だから結婚も出来るだろうし子供も作れるだろう。 だから本当に好きでも無いのに無為に大学に行くのはやめたほうが良いのだ。 本当に無駄な事だ。 ろくでもない大学を出て、ろくでもない会社に勤め、結局転職を繰り返す、 これは本当に無駄な事だ。 ちょっと極端かもしれないが、正直言って文科系の大学など一部を除いて必要無いと思う。 文学でも語学でも経済でも政治でも、そんなものは社会勉強をして本を読んでいれば 学べる事なのだ。 文系の大学は特に高度な研究をするものだけ有れば良いのだ。 なので今有る大学の三分の二は不必要な大学で、補助金を無駄に消費しているだけだと思う。 アホな政治家が「大学無償化」などと言っているが、そんな事をしたらそれこそ壮大な無駄を生むばかりだ。 人間は皆同じではない。 勉強が好きな人、勉強が得意な人、そうではない人、身体を動かすのが得意な人、 それぞれ進む道は違うのだ。 大学進学率が6割も有って、その半分以上が「しゅーもない」大学で、特に勉強もせず、 ただ遊んでしまって人生を無駄にしてはいけないと思うのだ。 欧米のマネをするのをやめて、日本では高卒が普通、にしたら良いと思う。 日本は作業着を着た技術者の技術で成り立っているのだ。 スーツを着て仕事をするばかりが仕事では無いのだ。 高校だって理科系の高校を多くしたり、中高一貫で義務教育にしたり、 高校を4年制にしたり、大学に行かない人が半分以上居る事を前提にする世の中にしても良いのだ。 学士でないと採用出来ないと考える社会は 「お勉強だけは出来るが使えない人間」の社会だ。 今居る学士の多くがろくに勉強もせず、4年かけてぐうたらになった人間なのだ。 そんな者よりもまだ規律の残っている高卒と言う宝物を使うべきなのだ。 その辺のテキトウなホワイトカラーのサラリーマンは高卒でも良いのだ。 無駄な大学を無くす事は逆に研究者だの大学教授だのの質を上げる事にもなる。 今の大学教授の多くが「しょーもない」人間ばかりだ。 ただ科研費を貰いたいだけでまともに研究などしないのだ。 だから「専門家」と称してマスコミのインタビューに答える大学教授は アホな事ばかり言うのだ。 日本はモノ作りで発展して来た国なのだ。 東大やハーバード卒のアホな文系が考えた世の中にしているから豊かになれないのだ。 若者よ、勉強が嫌いなら高校を出たら作業着を着よう、と言いたい。 さらに言えば、国会議員にはブルーカラー枠を設けたら良い。 東大卒みたいなのばかりが国会議員だから机上の空論みたいな事ばかりやるのだ。 士農工商みたいな身分制度は現代にはもう無いと思われているが、実際には有るのだ。 だから士農工商の身分別に国会議員の枠を設けたら良い。 さて、長年ブルーカラーの仕事をして来た自分が思う事を最後に書いておくと、 ブルーカラーの仕事の環境整備について思う事が有る。 朝起きて出勤する時、面倒だから作業着のまま出勤して仕事をする、 帰る時も作業着のままなので、帰りに遊びに行くのもはばかられてしまう。 なので、ブルーカラーの作業所には更衣室とシャワーを必ず設置して、 仕事が終わったらオシャレな服に着替えて退社出来る様にしたら良い。 また、作業着ももっともっとカッコいいデザインにしたら良い。 テレビや映画でも主人公がスーツではなく、作業着を着ているものを作ったら良い。 そして、ホワイトカラーの平社員よりもブルーカラーのほうがずっと給料を高くすれば良い。 ついでだから書いておくと、自衛隊員の給料は少なくとも2倍にするべきだ。 理由は簡単だ。いざとなれば命を懸けるのだし、 普段でもキツい災害対応などをしているのだし、 隊員の充足率が埋まらないからだ。 高卒という宝物を生かせる社会になれば今有る様々な問題、 労働力不足だの、税金の無駄遣いだの、経済の停滞、移民問題など、 かなり解決できるだろう。 そういう訳で、イコールオポチュニティ、平等なる機会なのであって、 人間は皆同じではなく、人それぞれなのだ。 自分に合った進路を進むべきだ。 そして、ホワイトカラーが考えた机上の空論みたいな世の中ではなく、 地に足が着いた、高卒という宝物を生かせる世の中にするべきなのだ。 ![]() 教養とは 真実はひとつなのか 守りたい国のかたち 教養の有るリーダーが必要 まともな大人が必要 日本を守るには お百姓さんありがとう 国を支えるのは誰なのか |
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