天皇、貴族、侍、庶民の区別
なぜ日本人はゆっくり会話を楽しみながら食事しないのか?
日本人というとサムライを連想する様ですが、天皇はサムライではありませんし、庶民もサムライではありません。
国を近代化するにあたって、階級を無くしましたが、それ以前には階級が有りました。
天皇がいて、その周りに貴族階級がいて、その下にサムライ階級がいて、その下に庶民がいました。
約800年くらいまえから、政治はサムライがする様になりました。
そのため、日本の庶民はサムライの文化に大きく影響を受けています。
たとえば食事。貴族階級の様に贅沢はしません。
サムライの食事は、食事を楽しむのではなく、単なる燃料補給です。
いつ敵が攻めてくるかもしれないので、黙って素早く質素なものを食べるのが基本です。
そういう文化が庶民にも影響を与えました。
質素が美徳で、正直が美徳で、嘘をついたり卑怯な事をするのを嫌います。
武士はいつなんどき陣太鼓が鳴るやもしれず、食事は黙ってさっさと済ませるも
のだったからです。
実際、自分も子供のころ、男は黙ってさっさと食べてしまいなさい、と教えられ
ました。
ところで現在東京に有る、皇居は元々サムライ政権の本拠地であった江戸城です。
ですから、外側から見える皇居の建物はサムライの城だった櫓などが見えています。
天皇とサムライとでは文化が違いますが、現在はサムライの城だったところに天皇が居るのです。
皇居は東京都心部の半分くらいの巨大な面積を持っています。
ドナルド・トランプ氏が東京に来た時、皇居を見て、これは良い不動産だ、素晴らしい、ここは一体何なのだと聞いたそうです。
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