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令和3年12月24日. 今はタイミングではない 命のビザは死んでしまった |
杉原千畝さんの事はみなさん知っているかと思います。 「命のビザ」などと言われ、ナチスドイツの迫害からユダヤ人を救ったあの人です。 でも、杉原さんがあまりにも有名で、同様の事をした人達の話が埋もれがちです。 樋口季一郎さんもその一人。 満州で、ソ連から満州国境まで逃れてきたユダヤ人2万人を、 満州国に入れて脱出させた陸軍の中将です。 その上司だった人が、「A級戦犯」として処刑されてしまった東条英機さんでした。 外交的にはドイツの機嫌を損ねる様な事をするべきではない、 という役所的な判断になるところを、東条さんも樋口さんも、 そんなの関係ねぇ、これは人道問題だ、とユダヤ人脱出の手助けをしたのです。 我々の先輩、昔の日本人は正しい事を正しいと思う、一本筋が通った人たちでした。 さて、今の日本人はどうでしょう。 ウイグルで、チベットで、内モンゴルで、香港で、重大な人権侵害が行われていると知っても、 それよりも商売のほうが大事なのです。 中国の機嫌を損ねるとえらい目に遭うから、人道には目をつぶってしまっているのです。 国会での「対中国非難決議案」は結局可決されませんでした。 この決議案、「対中国」という言葉を削り、「人権侵害」を「人権状況」に書き換え、 とんでもないシロモノに修正してしまい、 挙句の果てには「タイミングではない」と言って、葬ってしまったのです。 中国で商売をしたい経団連をはじめとする企業は、中国の機嫌を損ねる事をしてくれるな、 と政府に要望します。 中国で商売をしている政治家も居ます。 そいうう「親中派」が筋を曲げてしまっています。 国益に反する事が起こらない様に慎重にするのは、政府の責任として当然だとは思います。 多くの社員を抱えた企業が商売をオジャンにするような事はしたくないのは当然だとは思います。 けれど、これではあまりにも筋が曲がり過ぎです。 外交は外交、商売は商売であっても、民族を抹殺する様な人権侵害を見て見ぬふりをして良い訳は有りません。 そういう立場に立って、政治問題ではなく人権問題だとはっきり言って中国と交渉してもらいたいものです。 日本は世界初の人種差別撤廃提案をした国です。 先輩たちの誇り高い、筋の通ったところを忘れてはいけません。 シェーシェー茂木幹事長の「タイミングではない」という意味不明な言葉は忘れない。 あなたの勤めている会社で、筋の通らない事をしようとしていたら、勇気を持って反対してくれると嬉しいです。 後々尊敬されるか軽蔑されるか考えて欲しいと思います。 手を差し伸べたのは日本のみ…歴史に埋もれた知られざる“ポーランド孤児”救出の軌跡 人種的差別撤廃提案 |
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