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令和3年4月24日 また自粛を好機に 日本文化を説明できますか |
またまた自粛生活。 この際、これを好機と捉えて自分の為になる時間を過ごしてみましょう。 ジムも休みになっちゃうんで、運動ではなく、読書だのなんだのかんだの。 映画も、こういう機会に名作と言われているものを見ておくのはどうでしょうか。 日本映画の名作、というと、まず一番に上げられるのは何でしょう。 多分、「七人の侍」かも。 黒澤明監督が世界の映画に大きな影響を与えた名作です。 白黒で、スタンダードサイズ、という今となっては見にくい作品ですが、 その面白さは今でも際立っていると思います。 黒澤監督の映画はだいたいアクション映画です。 娯楽としておもしろい映画とは何か、という原点に触れてみてはどうでしょうか。 「七人の侍」の他に、「用心棒」もおすすめです。 黒澤監督とは正反対の監督に小津安二郎監督がいます。 小津監督の作品の特徴として一番に上げられるのは、ローアングル。 カメラの位置が低いんですね。 そして、映画の内容としては、なんだろう、何も起こらない映画、です(笑) 若い頃の山田洋次監督が、 自分が所属する松竹の映画ときたら、小津監督の映画なんて、 つまらない、何も起こらないじゃないか、と思ったそうです。 何も起こらず、せいぜい娘が嫁に行くくらいの事だと悪口を言ったのだそうです。 山田監督は黒澤監督に憧れていたそうです。 しかし、後年、黒澤監督の自宅を訪ねたら、監督が小津監督の映画をビデオで見ていたそうです。 ああ、黒澤監督もこういう映画が作りたいのだなあ、と思ったそうです。 人間、人生経験を積んでいくにしたがって、黒澤映画から小津映画に移行していくのかもしれません。 ストーリーを追って、それで? それからどうなるの? と、ワクワクしながら見る映画と、 特に何も起こらないけれど、じっくり、雰囲気を味わい、この気持解るなあ、 としんみりしながら見る映画と、どちらも楽しんで見られる様になれるといいですね。 小津監督の作品は、「東京物語」、「秋刀魚の味」などが有ります。 日本人として生まれたからには、外国人に日本文化の説明くらいできる様になっていたいものです。 日本文化のうちの、日本映画についても、上記2人の監督の映画は基本的な教養として、見ておきたいものです。 欧米人は今でも、アジア人を下に見ます。 けれど、アジア人の中で日本人にはほんの少しですが、一部、リスペクトを持って貰っています。 それは自分たちの先輩が頑張ってくれたからですが、黒澤監督、小津監督の力によるものも大きいと思います。 小津さんの映画を見ていると、日本人って、紙と木で出来た家に住んでいるのに、 本当に上品な人たちなんだなあと、欧米人が思っただろうと思います。 七人の侍予告編 https://www.youtube.com/watch?v=VbLjQPA0NYA 『用心棒』『椿三十郎』 特報+予告篇 https://www.youtube.com/watch?v=vVEa5sjBEFI 『東京物語 ニューデジタルリマスター』予告編 https://www.youtube.com/watch?v=ih7usk8w2NY 秋刀魚の味予告編 https://www.youtube.com/watch?v=kp2S77LARkg 『彼岸花』予告編 https://www.youtube.com/watch?v=7YM6l-Jswt0 |
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