令和3年2月14日. 人間には欠陥が有る
ケーキの切れない非行少年たち1
この本を読み始めて、すぐに色々な考えが浮かんだ。
この本を読む事を是非お勧めします。
しかし、読んで見て、これは誰か知らない他人のこと、と思う人も居るだろうと思います。
自分は、自分もそういうところが有るかもしれない、と思いながら読んでいました。
もちろん、他人の事も思い浮かべながらも読みましたが。
今の日本人はなんでこう、みんな、ビョーキなのだろう、と常々思う事が多いからです。
これは「今の日本人」なのか「日本人」なのか「人間」なのかはわかりません。
「近頃の若い者は」という言葉は何千年も前から言われ続けているからです。
自分がダメなところ、と言ってすぐ思いつくのは「お金の計算ができない」こと。
お金には無頓着で、さらに男がお金の事を細かく考えるのは見苦しい、とか、
お金は汚いものだ、男は卑怯な事をするべきではない、とか、大の男がお金の事を細かく考えるのは見苦しいとか、そういう考えがどうしても有って排除することができない。
子供の頃から「武士は細かい事にかかわるな」と教育されたせいかもしれない。
これははっきり言って認知能力の欠如の一つと言えるのだろうと思う。
この本を読む時はぜひ、他人の事と思わず、自分に当てはまるところは無いか考えて読むことをお勧めしたい。
そうは言っても、自分を顧みて反省する認知力が無ければそうは出来ないのだが。
だから、これは誰か知らない他人の事で、自分は違うと思った人こそ良く考えたほうが良いのではないだろうか。
宝くじで1億とか10億とかの高額当選をした人の75%が5年以内に破産している、というデータを見た事が有る。
これをどう思うでしょうか。
俺だったらちゃんと計画を立ててやるから破産などしない、と思うでしょうか。
でもねえ、人間ってそうではないとも言えると思います。
給料日に気が大きくなってしまう、なんて事も有りますし、たかが給料日ごときで気が大きくなってしまうのに、高額当選なんかしたらどうなってしまうのか、、、。
人間はロボットの様に同一な品質に出来ている訳ではない。
実に様々な欠陥を持って生まれてくる。
肉体的な、精神的な、知能的な、色々な欠陥が人それぞれに有って、しかし、一見すると何も欠陥の無い「普通の人間」に見えてしまう。
誰にでも欠陥は有り、自分にも有る、と心に留めておきたいと思います。
自分が、自分の事をさておいて、他人の事を「おかしい」と思う事が常々有る、という事について、
以前、こんな日記を書きました。→ビョーキな人々
*この日記は「ケーキを切れない非行少年たち」を読んでの感想を書いた、その1 です。
その2 に続く
返事をしない人々
慮って聞く
学力が有っても教養の無い人々
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