2017.08.01 すずさんの怒り
すずさんの日常
広島の病院へ行く支度をしながら、今後の事を姉と話していた時、
ピカっと光ったのだった。
今、なんか光った?
光ったね。
広島から山ひとつ超えた呉に住む、すずさんの、原爆投下のシーン。
山の向こうに大きなきのこ雲が見えていた、、、。
8月15日、
玉音放送を聞き終わって、
負けたみたいやね、
広島と長崎に新型爆弾を落とされたし、ソビエトも参戦したし、
まあかなわんばい、と周りが話す中、
すずさんは怒りがこみ上げてくるのだった。
そんなん覚悟の上じゃなかったんかね、
最後の一人まで戦うんじゃなかったんかね、
今ここに5人残っとるのに、、、
行き場のない怒り
米軍の伝単も落とし紙につかって、使えるものは何でも使って我慢してきたのに、、、、。
すずさんは戦争継続派でもなんでもない、政治にも戦争にも関心は無い。
ただ、毎日静かに暮らしている一人の女性であるだけなのだ。
この映画は戦争の映画とか、反戦映画とか、そういうものではない。
すずさんの日常生活なのだ。
いつどんな時代であろうと、日常生活の中には困難が有る。
その困難の中を淡々と我慢しながら生きていた、すずさんの日常生活なのだ。
何度見ても涙が止まらないのです。
この世界の片隅に
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