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令和7年3月14日 少しいただく 量と愛情 |
若い頃はずっと大食いで、 ちょっと外食するにしても必ず2人前食ったりしていたものだった。 そうでなくても、何でも「大盛」が当たり前だった。 だんだん若くなくなって来ると、食も細くなり、 今ではふつうの一人前でもちょっと多く感じるくらいだ。 食事ではなくて、ちょっとお菓子を食べる様な場合でも、 なるべく量が多くてコスパが良いものを買う感覚がずっと有ったけれど、 それも今ではだいぶ変わってしまった。 アメリカ人観光客が、「何で日本のお菓子はこんなに量が少ないんだ」 とか言っているのを見たが、そりゃあんた、コンビニで買うからだよ。 スーパーで買えばもう少し量が多いのを買えますよ。 けれど、日本のスーパーで買ってもアメリカ人には少ないのだろう。 アメリカ人と言えば、とにかく量が多い人達だ。 映画館でポップコーンを食うにしても、バケツ一杯の量だものなぁ。 牛乳も1ガロン単位だし、、、。(1ガロン=3.78リッター) アメリカ人に多い異常な肥満体を良く目にするけれど、 あそこまで太るのは立派な病気ではなかろうか、、、。 また外国人観光客の話だが、例えばそばを食べる時、 一回に口に入れる量がすごく多かったりする。 そんな食い方をしたら旨くないだろうに、と思ったりする。 まあ、慣れていない、箸の使い方が上手くないなどの理由も有るだろうが。 作家の吉村昭さんが何かに書いていたが、 もりそばなどを食う時は一回に5本ずつ食べる、のだそうだ。 5本だとかなり少ないので、まあ10本くらいでもいいかな。 少しずつ食べる、というのはとてもおいしく感じるものだ。 そして、少しずつ食べる事で食べ過ぎを防ぐ事も出来る。 自分は昭和の人間なので、まだ日本人が貧しかった時の食べ方を覚えている。 タクワンをちょっとかじって、それでご飯をかっこむ、なんていうのは昔良く有った。 とにかく少ないおかずでたくさんメシを食う感じだった。 「江戸の食事」という映像を見た事が有るが、ほんの少しのオカズと、 茶碗に山盛り、というか、超山盛りのごはん、という映像だった。 それが今ではだんだん贅沢になって、おかずの量が非常に多くなっている。 ちょっと裕福で食事を作ってくれるお母さんが専業主婦で、家族も多い、 なんていう家の夕食は、おかずだけで5~10品くらい有ったりする。 おいしいけれど、やっぱり食い過ぎだろう。 また、「栄養のバランス」という事が言われるが、 バランスを取ろうとするとどうしても量が増えてしまう。 この10年くらい、自分は太らない様に食事の量を減らしている。 ごはんは茶碗に軽く1杯、約150gだけにしている。 これだと、オカズとメシの比率がかなり狂ってくる。 おかずに対してご飯の量が凄く少ないのだ。 なので、だんだんおかずも減らす傾向に有り、 結局は「一汁一菜」が丁度良いのだな、と思う様になった。 ご飯とみそ汁と、梅干と佃煮と、おかずとして竹輪一本、みたいな、 ひどい粗食がなんだか丁度良い。 さて、ダイエットとかそんな話とは別に、「少しだけ頂く」という事の、 精神的な幸福感について。 職場などで、ちょっとしたお土産とか異動の挨拶として お菓子を貰う事が有るが、みんなに1箱もらうので、一人当たり せんべい一枚だけ、とか、片手に乗るくらいの少しの量のお菓子を貰うのも、 「量が少ない」と思う事もなくなってきた。 むしろ、ちょっとだけ頂いて、ちょっとだけ食べる、 というのがなんだか逆においしく感じたりもする。 なんだか年を取ったんだなあ、とも思うけれど、これが丁度良いのだ、とも思う。 自分は職場だけでなく、エアロビクスサークルをやっているので、 メンバーが旅行に行くとお土産を貰う事が良く有る。 ちょっとずつのお菓子を貰う喜び、というものをなんだか覚えてしまった。 なので自分も、節分には豆を、3月3日にはひなあられを、七五三には千歳飴を、 ちょっとずつみんなに配ったりしている。 そういうちょっとしたものを貰うのって、なんだか嬉しいし、 貰うだけでなく、あげるほうもなんだか嬉しい。 あげる物自体の量や値段よりも、気にかけてくれている心が嬉しいのだ。 そのエアロビクスのメンバーの中に、1年半前から参加している男の子が居る。 こちらに来て初めてエアロビクスを始めたのだけれど、週に2回、ずっと出席して、 どんどん上手くなったのだった。 彼とは年齢が3回り違う。 (ふた回り違うとかなら聞いた事が有るが、3回り違うなどなかなか聞かない) なんだか息子の様にかわいく思って、彼が嬉しそうにやっているのを見るのが すっかり喜びになってしまった。 その彼についての動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=nnV5h3pgsFY 去年の3月14日、彼からプレゼントを貰った。 これ、ホワイトデー、いつもお世話になってるから、 と、かわいらしいクッキーを渡してくれた。 本当に涙ぐみそうになるくらい嬉しかった。 なので、今年の2月14日に、彼にチョコレートをあげたのだが、 3月14日にはまたホワイトデーのプレゼントをくれたのだった。 別に、デキている訳ではないのだけれど、なんだかすごく嬉しい。 こういうちょっとした小さな愛情表現が心に染みる様になったのは、 年齢のせいだろうか、、。 年齢のせいも有るだろうが、ちょっとした小さな物を貰ったり、 何かちょっと言ってもらったりした時に、とても嬉しいと感じるのは、 普段からいつも信頼し合っていたり、一緒に仕事をしたりしている相手や、 その人の為なら労力は厭わないと思える相手だからなのではないだろうか。 人生のパートナーや、仕事の同僚、親しい友達など、 この人の為なら労力は惜しまないと思える人が居たら、 ちょっとした物や言葉のプレゼントをするのはとても大切な事ですね。 ![]() 江戸の食事 貧乏メシの極意 安い、安い、旨い ![]() カワイの食餌日誌 健康と食餌制限 食事とサプリ カワイの場合 |
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