かわいひでとし日記
令和7年1月27日.     素直な心      人間はズレてゆくもの
 
テレビのニュースで、無差別殺人の犯人が逮捕された映像が流れていた。

46歳無職だそうだ。

そして若い時の画像も放送されていた。

見た目、ハンサムで好感の持てる青年。

10代の頃、バスケット部に所属し、将来の夢は教師になる事。

好きな言葉は「やさしい心」。

見ていて辛い気持ちになった。

テレビも本当に悪趣味な事をする。


10代の頃は誰でも自分の将来には希望を持っているものだし、

明るくて成功する未来を思い描いているものだ。

その誠実そうで明るい青年が46歳になって無職で無差別殺人事件を起こすのだ。

これは決してその人だけの特殊な例ではないのだと思う。

誰にでも起こりえる事だと痛感する。


人生の時間が進んでゆくにつれ、徐々に思い描いていたのとは違う方向に行ってしまう。

若いうちは自分が大失敗をするなど夢にも思っていなかったりする。

けれどそれが徐々に現実となるにつれて、心も乱れてゆく。

少しずつ、怠惰になったり不道徳になったりして、徐々に感覚が麻痺してゆく。

思い描いていた人生とは違う事に、だんだん諦める様になってゆく。


人間で一番バカなのは20代の男なのだそうだ。

女は成長が早いので20代でも、男より仕事が出来たりする。

実際、20代の男を見ていて

「どうやったらここまでバカになれるんだ?」と思う事が有る。

じゃあ自分はどうだったか、思い出して見ると、本当にバカだったと思う。

なんでそんな事しちゃうの? という様な事をやっていたのだった。

もうほんとに、意味不明な事ばかりしていた様に思う。

後になって考えれば、それが人生がズレていく原因にもなったのだと思う。

ただ、生まれ持った人間性というものも大きいのではなかろうか。

めんどくさい事をやりたくないとか、ついつい見栄を張ってしまうとか、

人に嫌われたくないとか、人に嫌われても構わないとか、

自分の失敗や悪い点は無視するとか、だから怒られると怒ってしまうとか、

自分は他人より優れていると思い込んでいるとか、

自省したり先の事を計画的に考えないとか、

人間みなそれぞれ、ちょっとした特徴を持っていて、

それが小さく積み重なって人生をズラすのではなかろうか。


そうは言っても完璧な人間など居ない。バカな事もしてしまうし、

考えが足りない事も有る。

そういうことを色々と考えて見ると、最強なのは素直な人間性ではなかろうか、と思う。

怒られたら、ああそうか、ここが悪かったんだな、ごめんなさい、なのであり、

めんどくさいけど、やらないといけないよな、じゃあやろう、なのであり、

嘘を言ってもバレるんだから本当の事を言おう、なのであり、

あの人は自分に親切にしてくれるから自分もあの人に親切にしよう、なのであり、

要するに、素直、という事は俯瞰してものを考えられる事でもあると思う。

20代の時はこれが出来ないのかもしれない。


色々な人が色々な人生を送っているけれど、いわゆる「勝ち組」になる人も居れば、

負け組になる人も居る。

ところで、

「勝ち組」を経済的に成功してタワマンに住んでおいしいものを食べて、、、

なんて事だと勘違いしている人がとても多いけれど、

本当の意味の勝ち組はそんな事ではない。

勝ち組になってとてもうまく行っている人は、これからズレてゆくのだし、

何をやってもうまく行かない人は、これからうまく行く様になるかもしれないのだし、

人生には必ず山も谷も有るものだ。


小さな失敗の積み重ね、或いは大失敗などしてしまって、

「人生終わった」とか言う事が有る。

けれど、実は人生は死ななければ終わらないのだ。

何が有っても人生は続いて行く。

破産しても、病気になっても、刑務所に入っても、人生は終わらない。

むしろ、そういう大転換が有ると第2の人生が始まったりする。

人生は浮き沈みが有るものだ。

そしてそれは全部、自分のせいなのだ。

決して他人のせいではないのだ。

貧乏暮らしであっても幸せは得られるものだし、

悪い事が有ってもそれは一つの転換のきっかけなのかもしれないのだ。




という事で、20代の男性は「自分はバカだ」という認識を

頭の片隅に持てれば良いと思う、が、持てねぇんだろうなぁ、、、、。

思い描いていた人生とは違って来ていると感じる人は、

これが本当の自分の人生なのだと思えば良い。

見栄を張ったり嘘を言ったり、考えの足りない事をしてしまったりしても、

素直な心が有れば随分楽になるのではないだろうか。

そうか、じゃあ今日から素直な人間になろう、と思ったところで、

なかなか出来る事ではないのだけれど。

でも、なるべくそうしようと思うだけでも随分違うかもしれない。

素直な心を持って、人生は死なないと終わらないのだから、現状を受け入れて、

その中で小さな幸せを見つけるくらいの、ささやかな気持ちでいきましょう。


以前、同年代の初対面のおっさんと話をした時、彼が言っていたのは、

最近の子は良くない、という事だった。

要するに、風俗系みたいな所へ行くのが大好きなのだ。

ふーむ、別にエッチが好きでも構わない。

けれど、話を色々聞くと、それ以外に趣味が無いと言うのだ。

特にやりたい事や強い興味が有る事が殆ど無い、という状態。

またある時、大学生くらいの子に、

「どんな事をするのが好きなの?」と聞いてみると、

「服とかカフェとか」とか言う子が思いのほか多くてびっくりした事が有る。

「服とかカフェとか」って、なんじゃそりゃ、だ。

服もカフェも目的ではなく手段でしかない。

長い人生、自分の好きな事や、とても興味が有る事が無いとまずいんじゃないだろうか。

そういう事が有ると、貧しくても幸せを感じる事が出来ると思う。

音楽が好きだとか、本を読むのが好きだとか、身体を動かすのが好きだとか、

なんかしら有るでしょう。

自分が子供の頃、どんな事が好きだったのか、良く思い出してみましょう。




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