かわいひでとし日記
令和5年10月4日.     もういいよ      私はそこには居ません
 
大好きな作家で、著作はほどんど全部読んだ吉村昭さん。

飾らない文章で事実を並べて書くスタイルがとても好きだ。

晩年、病気で入院をなさって、詳しくは知らないのだけれど、

いわゆる、チューブを入れて延命している様な状態、になった様です。

その時吉村さんは、娘さんに「もういいよ」と言ったのだそうです。

これも詳しくは知らないのですが、本人の意思を尊重して、そのようにした、

という事です。


尊厳死とか安楽死について議論になる事が有ります。

これは人によってかなり考え方が違うのかもしれません。

日本では弱った老人が自分で食べ物を食べられなくなっても、

チューブで直接胃に栄養を送る、胃ろう、という処置をする様です。

これに対してヨーロッパなどでは、自分で食べ物を食べられなくなったら

それが人間の終わり、という様な考え方が有り、

胃ろうの様な事はしないのだそうです。


元気なうちに自分で意思表示をしておく人も居ますが、

そうではない場合は家族が判断する事になると思います。


自分はどうするか、考える事が時々有ります。

結論は脳死であれば躊躇なく死ぬ措置をとってもらおうと思います。

ただ、食べる事も出来なくて寝たきりで、でも、脳がはっきりしている場合、

これは延命措置もアリだと思います。


人間の人生がいつ終わるのか、というのは本人の意思、

脳の働きが終わる時なのではないでしょうか。

よく、「人生終わる」とか言う事が有ります。

まあ半分冗談で言っている場合も有りますが、例えば、

自分の会社が破綻して自分も破産して、さらに病気を得てしまった、

などと言う場合どうなるかというと、例えば

その後は生活保護を受けて生きる事になったりします。

そういう人の体験談を色々読んだ事が有りますが、人生が終わるのではなく、

第2の人生が始まるのです。

経済的には貧しい生活になるけれども、精神的にとても楽に生きている、

という体験談を読んだ事が有ります。

それから、ヨボヨボの老人を見て

「もう生きてたってしょーがねーじゃん」みたいな印象を持つ事が有りますが、

それでもその人の脳が働いている限りはまだ

その人の人生は終わって居ないのだと思います。


さて、日本の国家予算に占める医療費や福祉費はとても膨大です。

国家予算が100兆円くらいあるうち、医療費は40兆とか、とんでもない金額です。


これは医療業界にかなり責任が有るのではないかと思います。

無理矢理延命をしたり、非常に高額な医療や医薬品を保険適用させたり、

とにかく医療業界や医薬品業界は全く損をする事なく、

膨大な金額を国から出させている状態です。

病気をした人にとっては非常にありがたい高額医療費補助の制度などもあり、

とにかくこういう予算が膨大な金額になっています。

いくら高額な医療費がかかっても、そのかなりの部分を保険や国が背負っていて、

医療業界や医薬品業界はただただ自動的に儲かる様になっています。


国民皆保険制度というとてもありがたい制度が有り、医療費が安く済むし、

高額医療を受ける事になっても国などから補助が出る、

というのはとてもありがたい事です。

でもちょっとやり過ぎている部分も大いに有ると思います。

そして、医療業界は予防医療にはあまり力を入れようとしている様には見えません。

意地悪く言うと、あんまり健康になられても商売あがったりだ、

と思っている様に見えてしまいます。

こういうことをもっと整理して、無駄に国の予算を使わない様な改革をする、

というのは、かなり、とんでもなく、至難の業の様です。

業界と自民党の関係などがその理由です。

また、マスコミもスポンサー様である医者や薬関係にはあまり文句を言いません。


政治の景色がガラっと変わらない限り、この問題を整理する事は出来ないのでしょう。


自分がもし、寝たきりで頭もぼんやりしてしまったのなら、

「もういいよ」という事にしてくれて構わないと思っています。

また、死んだらもうその死体には自分は居ないのだから、ただの生ごみ。

別に金かけて葬式なんてしなくていいから、その辺に捨てちゃってもいいよ、

と言いたいところです。

まあ、捨てるわけにもいかないので、ほんとに安い方法で処分してください、

という気持ちです。

自分が寝たきりとか、チューブをつける状態になった時どうするか、

元気なうちに書き残しておくのも自分の責任なんでしょうね。



人間らしく生きる為に


短くても永遠の時間

人間の一生

人生は死ななきゃ終わらない



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