ケンカの見物というのは野次馬としては面白かったりするものだ。
そういう引いた見方で読んでも良いし、どちらかに味方して読んでも良いと思う。
個人的には橋下さんの言っている事は「何言ってんだこいつ」と思っていたので、
百田さん側について読んだのだけれど、まあ、ケンカの見物と言っても良いかもしれない。
宇国の問題についても、靖国神社のもんだいについても、
橋下さんの言うことはおかしい、という事が改めて感じた。
上海電力の問題についても、明確な証拠は無いが「かなり怪しい」と思う。
以前から橋下さんについて疑問に思っていた事が随分整理された。
人間性の問題であり、中二病なのだと思っていたが、やはりそうなのだろう。
高校時代の教師や同級生からの評価がかなり厳しいもので有るにも関わらず、
テレビに出て名前を売ると「人気者」になってしまう、という不条理。
しかし彼がテレビで言っている事はかなりおかしい事が多いのにも関わらず、
テレビを見ている人はコロっと騙されてしまうのか、という失望感。
訴訟を回避する為に、かなりぼやかして書かれている本だけれど、
橋下さんの言う事を疑問に思っている人なら良い整理になる本だと思う。
