52706.jpg (20004 バイト) 卵をカラスに食われたり、間違えて穴を開けてしまったりと、災難や自分のミスが有って、決して順調にゆかないのが人生なんですね。

今の日本人たちは、なんでも順調にゆくことを前提にしてしまっています。
失敗や災難が有って当たり前なんですよね。

h003.jpg (20909 バイト) そうですね、大切な一人っ子です。また何かが起こらないかと心配になります。

暫く姿を見せなかったカラスが、門とは反対側から入って来る様な気がして、こちら側にもカラス防御の為に壁を作りました。

しかし、しかしです、、、、、。

スーパーに買い物に行ったんです。40分くらいの時間だったでしょうか。

帰って来て、巣に誰も居ないのに気が付いて中をのぞいてみました。

ヒデチャンもヒナもいませんでした。

どう考えてもカラスしか考えられません。

全身が凍る様な気持ちになりました。

俺が買い物に出たのを狙いすましたかの様に、たった40分の間に、巣の中は空になっていました。

その日の夕方、ベランダで物音がするので見てみると、カラスが防御のための壁の下から巣に入ろうとしていました。

急いで窓に近づくと、カラスは逃げて行きましたが、まさかあんな狭い所からくぐりぬけるとは思ってもみませんでした。

やはりカラスだったのか、、。

卵を食われるのと違って、生きて動いているヒナをあの大きなくちばしでくわえて行ったかと思うと、身体を切り刻まれる様な、恐ろしい気分になってしまいます。

その日の夜は本当に眠れませんでした。

またしても、守ってやれなかったことが情けなくて、それも、大切な一人っ子を守ってやれなくて、自分の身体が巨大なくちばしに食いちぎられる様な気持ちでした。

h009.jpg (21128 バイト) 怖がらせてはいけないんで、なかなか上手に写真を撮れなかったんです。

この写真が一番近くで撮れた写真です。

あんまりかわいく撮れなくてごめんね。

 

ヒデチャン、また卵産みにおいでね。

巣はそのままにしておくから。

今度はネットも張って、絶対カラスが入れない様にしてあげるから。

ヒロチャンと、またせっくすしなよ。

暫く落ち込んでしまって、何も手につきませんでした。

巣を一度外して、室外機の掃除をして、もう一度巣を取り付けて、ハトの好きなエサを置きました。

都会のハトは産卵は春だけとは限らないのだそうで、夏が終わって秋が来る頃もう一度来てくれるんじゃないかと思っています。

それまでずっと、巣はそのまま残しておこうと思います。

あれ以来、道を歩いているときハトが居ると見るのですが、ドバトばかりで、キジバトを一羽も見かけていません。