2014.05.27 ゼログラビティと現場仕事と想像力の件
清州会議と謝罪の王様とゼログラビティを観た。
清州会議は、司馬遼太郎さんで読んだものを再確認しただけで、特に爆笑シーン
が有るわけでもなく、つまらんわけでもなく、淡々としていたかな。
司馬遼の小説を動画にしたかっただけなんかな、、、。
謝罪の王様は、観てるうちに、これ、クドカン?だよね、と思ったら、やっぱり
そうだった。アベサダが主演の時点で気がついても良さそうだけど、一切予備知
識無しで観たもので、、、。
ん~、やっぱし、クドカンの最高傑作は、あまちゃんですね。
ゼログラビティ、久しぶりにハリウッドの映画観たけれど、ぐったりした。
なんというか、ちょっとでもブルーカラーな仕事をした事が有る人なら、「んな
わけねーだろ」と思うんじゃないかな。
そんなうまくいくわけね~よな。
ブルーカラーな仕事をした経験って、実は結構重要なんじゃないかと良く思いま
す。
頭で考えたり、図面だのなんだので考えるのと実際は違ってくるわけで、それが
パッと解るんですよね、現場仕事した事有る人は。
んで、そういう仕事しないまでも、工作だとか、日曜大工だとか、そういう事やっ
てみておくのも、結構必要だと思います。
俺は何でも自分でやるクセがあって、髪の毛は自分で切るし、ちょっとここに棚
が欲しいなと思えば自分で作るし、メシも自分で作るし、、、。
手先は思い切り不器用なんで、えらい雑なものが出来あがるんですが、それでも
自分でやるんですね、、、。
ここに棚有るといいな、と思っても、そこの幅とかにぴったり入る既製品が無い
という事が良く有るんで、自分で測って作ったほうがいいんですね。
何かしら現場仕事的な事をやった経験というのは、結構役に立つものですよ。
会議なんかでも、それって実際にやったら、こういう所がうまくいかないんじゃ
ないか的な発想がすぐ出てきたりするようになります。
ゼログラビティですが、映画、エンターテイメント、なので、ストーリーが荒唐
無稽なのは全然有りなんですけど、なんだろう、なんか違うって思えます。
ストーリーが荒唐無稽と言えば歌舞伎ですが、歌舞伎の場合、全然違和感を覚え
ないのが素晴らしいところです。
ハリウッドはスクリーンの中で全部完結してしまっているからだと思います。
技術を駆使して巨額を投じて、まるでホンモノの様に見せる事に命かけて作って
おいて、ストーリーは荒唐無稽だから違和感なんじゃないですかね。
歌舞伎は、宙乗りする時とかも、江戸時代は荒縄使っていたそうですが、現代で
はワイヤーですね、それを隠そうともしないんですね。
演出そのものが様式的だから、荒唐無稽でも違和感無しなんだと思います。
舞台上で完成するのではなく、観る人間の頭の中で焦点が結ばれるのが歌舞伎だ
と思います。
観る人に想像力が必要になります。
想像力と現場仕事、大事だと思います。